ここではこれまでに私がお話を聞いた特別養子の子のお話を掲載していきます。
特別養子の家庭で育った子の経験談は全て教訓となり自信となるものだと思います。
勇気を出して自らの経験をお話してくださった方々、本当にありがとうございます。
プロフィール
みそぎ
九州の乳児院から特別養子縁組。現在関東で会社員をしながら特別養子縁組の当事者団体を設立するべく全国で活動中。
現在(育った家族)の家族構成について
父、母、私
真実告知を受けたのはいつ頃ですか
高校二年の冬
真実告知を受けた時の気持ちを教えてください
養親は中学受験のころから勉強を私に教えていましたが、私が何か間違うたびにこれでもかというくらい怒り、毎日のように手をあげていました。
真実告知も、大学入試の問題を間違った際に怒って口にしたものでした。
「お前は自分の子供ではないからこんな問題も解けないんだ。」そう言われて初めて今までの態度に納得いきました。
父は父でそういう思いがあったから極端にフラストレーションがたまっていたのだと思います。
自身が「養子」であるということについて不満や困ったこと・養子であることを隠したいと思った出来事など何か有りましたか?
養子だったから困った経験や、隠したいと感じたことは一度もありませんでした。
養親からはだれにも言うなと言い聞かせられましたが、周りの友人たちもみんな知っています。
養子と知った時にどういうサポートがあれば良かったと思うか?
自分の出自を知るサポートを家族からしてもらいたかった。
自分の裁判の審判書を見るときにだれか一緒にいてほしかった。
一人で調べ方を調べて一人で資料を取り寄せて、一人で真実を知って、一人で受け止めるしかなかったのはつらかったです。
あなたにとって家族とはなんですか?
自分の中で最優先で守らないといけないもの、かつ、守りたいと思うもの。
一番理解する努力をしないといけないもの、かつ、努力をしたいと思うもの。
家族であっても他人。血がつながってるかどうかは関係ない。
互いに理解しようと思わないと理解しあえなくて当然。