前回の記事→真実告知①〜両親から〜
父親から衝撃的な真実告知を受け、頭の中がパニックになりつつもどこか冷静さを保っていた私。
取り乱すこともなく、きちんと話し合いが出来たと思います。
私は両親から事実告知を受けびっくりして号泣してしまったのですが、それは決して自らの境遇を知り嘆き悲しんで流した涙ではなく、私をこれまで本当の家族として育ててくれた両親に対しての感謝の気持ちから溢れる涙でした。
真実告知を受け、その時私が思ったことは3つ。
・育ての親の覚悟と勇気に対する尊敬の意
・育ての親に対する感謝の気持ち
・私の中で全てのことの辻褄があった安心感
①育ての親の覚悟と勇気へ対する尊敬の意
両親は養子を迎える前にきっと「うまく子どもを育てられるか不安」「愛せなかったらどうしよう」などといろいろ悩んだかと思います。
悩み、2人で話し合いを重ねた上で「養子を迎え入れる」ということに決めた両親の覚悟と勇気は想像以上のものだと思います。
私は現在32歳です(2018年12月現在)。母親が「養子を取りたい」と思い、行動を開始し始めた年齢とほぼ同じ年齢になりました。
主人との間にまだ子どもはいませんが、今の私に「養子を迎え入れるかどうか」という大きな決断を下せるかと考えると、難しいかと思います。
子どもを産む、産まないの選択肢以上に養子を迎え入れるというのは大きな判断であり、決断だったと思います。
32年前に「養子を取る」という決断を下した両親の覚悟と勇気には尊敬の意しかありません。
②育ての親に対する感謝の気持ち
事実告知を受け真っ先に思ったことは
「この人たちは本来赤の他人である私にこんなにも愛情を注いでくれていたんだ…」という感謝の気持ちでした。
いつも私の体調を気にかけ、「大丈夫だよ、きっと何でも出来るよ」と励ましてくれた両親。
両親が私の一番の応援サポーターであることは間違いありません。それを断言出来る程、両親は私のことを愛し、応援してくれていました。
事実告知を受ける前まで、私を応援してくれるのは自分のお腹を痛めて産んだ子どもだから当たり前、子どものことを応援するのは親にとって当たり前なものだと思っていました。(今思うとすごい傲慢でわがままですね><。。。)
そう思っていたのに、実は本当の子どもでは無かったなんて衝撃です。
『この子を迎え入れる、我が子として育てる」と決めてからは「他人の子ども」と思ったことは一度もない。』と父親は断言してくれました。
何も知らない私は元気100倍にすくすく育ち、人並みに反抗期も迎え両親に反発することも度々ありました。
両親に対して反発してしまった時に両親は何を思ったのか、胸中を察すると悲しみと申し訳なさで今でも胸が張り裂けそうになります。
両親の計り知れないほど深い愛情に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
③私の中で全ての辻褄があったことに対する安堵感
真実告知を受け、そこで初めて自分が養子だとわかったのですが、それと同時にこれまでの人生の中で納得がいかなかったこと、わだかまりを残していたことに対する答えが見つかったような気がしました。
全てがひとつに繋がった。そんな感じがして、すごく腑に落ちたような感覚でした。
次の記事→真実告知③〜養子だとわかり納得したこと〜
コメントを残す