ご挨拶

当サイトへお越しいただきましてありがとうございます。

私は31歳の時に両親から「実は養子だった」と真実告知を受けました。その時の衝撃は今でも忘れません。

しかし、時が経って思うことは、私を産んでくれた母親への感謝の気持ちと私を育てると決意してくれた養親への感謝の気持ち、また私の未来を願い尽力してくれた関係者へ対する感謝の気持ちでした。

私が今こうして生きているのは多くの人の力があったから。それは紛れもない事実であり、私の原動力です。私のこれまでの経験や感じた気持ちが誰かの勇気になればと思い、このHPを作成致しました。

2018年12月にこのHPを開設してから、5万人もの人が訪問して下さいました。閲覧数は12,6万PVにも及びます。通常の個人HPであれば決してアクセス数が多いとは言える数字ではありません。しかし、「特別養子縁組家庭で育った子ども」に興味を持って下さった人がこんなにもたくさんいるのかと正直驚いています。

私ごとになりますが、2021年の夏に第一子となる息子を出産しました。妊娠・出産という人生の一大ライフイベントが自分自身のこれまでを改めて深く振り返るきっかけとなりました。また元気に生まれてきてくれた息子からは毎日たくさんの幸せのかたちを教えてもらっています。また、同時に「すべての子どもがあたたかな家庭で愛されて育ってほしい」という思いが強くなったように思います。

初めての子育てに翻弄され、このHPを更新する機会が減ってしまいましたが、それでもこのCOMMUOVEREは私にとってもとても大切なものです。このHPを通じ、とても素敵な出会いがたくさんあり、人に恵まれました。いろいろなことを学ばせてもらいました。今の私は真実告知後の私とは異なり「孤独」ではありません。

これからもきっと人生のライフイベントの度に様々なことを感じ、迷い、悩むでしょう。でも「家族のことで悩んだことのない人はいない」、この言葉を胸に生きていきたいと思います。

こちらもご一読頂けたら幸いです。

今後のHPの更新・当事者活動について

2022,8,8 長谷部さちこ

ツールバーへスキップ