先日こちらの記事を執筆する際に、事実確認のためにいくつかの団体に連絡をしました。
民間による養子縁組のあっせんは以前は届出のみで行うことが出来ましたが、現在は地方自治体の許可が必要となっています。
そのため、許可がおりない団体は残念ながら養子縁組のあっせんを行えないようになりました。
この『許可を受けているかいないか』は重要なポイントです。
・厚労省のHPに許可がおりている団体として記載されているが、HPに記載されていない団体
・現在HP上に『養子縁組あっせん』の文字があり、厚労省のHPの一覧に名前のない団体
の観点から該当の団体に各々連絡を取りました。
尚、詳しい団体名は伏せさせて頂きます。
電話応対編
電話口に出てくださった方に対し、「昨今騒がれている養子縁組の許可についてなんですけど、許可、取っているか知りたいです」と質問してみました。
団体A:すぐに「現在(地方自治体)に許可の申請をしております」との返答
団体B:「少々お待ちください」としばらく保留→他の担当者に変わる
団体C:お名前は?なんで知りたいの?養親希望なの?
団体D:うちの団体はきちんと厚労省のHPに載ってますけど。
と千差万別の対応でした。
ざっくり「養子に関わる許可」という言い方をしたのは、きっと実際の質問もこのようなざっくりした言い方で行われるだろうと思ったからです。
一番印象が良かったのは言うまでもなく団体Aです。ざっくりとした質問でもきちんと内容を理解しすぐに対応してくれました。
団体Dも内容は理解してくださったものの、『厚労省のHPを見てください』と言うのは非常に乱暴なイメージでした。養親希望者の中には厚労省のHPの中から該当の箇所を見つける方もいらっしゃると思いますが、ごくわずかでしょう。
団体Bは私のざっくりとした質問では意図がうまく伝わらなかったようです。
団体Cは、返答をいただける前に名前・どうして知りたいのかについて質問され、養親希望であれば教えるといった印象でした。(ちなみに許可を得ている団体さんです)どうしてすぐに教えてもらえなかったのか疑問です。
メール対応編
質問メールを送ってから当営業日中に返答が来た団体はありませんでした。
24時間以内の返信があった団体は1件。3日経過し未だ返信がない団体も1件ですがあります。
メールだと、文字だけのやりとりになってしまいこちらの意図が伝わらないのかな?と思いました。
また、昨今許可について騒がれているので、敏感になっているのかも知れません。
しかし本当に悩まれている人、養子を検討されている人にとっては非常に残念な結果でしかないでしょう。
実際にコンタクトを取ってみてのまとめ
HPにも許可の有無・状況を記載してほしい
繰り返しとなりますが、昨年のより民間業者の養子縁組あっせんには許可が必要となりました。
許可を取得しているのであれば、きちんとその旨をご自身のHP上で公表して欲しいなと思います。
まだまだ養子縁組に関わる情報は広く知られておらず、「確かあの団体は許可を取得していたはず、許可が無かったはず」と認識するレベルには至っていないのが現状です。
確かに厚労省のHPにも一覧は記載されておりますが中には事業を畳んだ団体もあり、最新とは言えないでしょう。
養親目線で考えるとHP上に『許可を取得しました』と書いてあるだけで安心感は増すかと思います。
団体職員の中でも意識の差がはっきりしている
今回はこちらからの質問に対しすぐにその意味がわかるか、レスポンスの速さはどうか、でその意識の高さを図りました。
(各団体によって運営方針は異なるので、一つの側面のみをみて判断することが出来ないのは重々承知しています。)
養子にまつわる団体でなくとも、お客様センターに連絡しなかなか状況をわかってもらえなかったり、連絡が来なかったら悲しい気持ちになりますよね。
お客様の「知りたい」にすぐに対応できるようなサービスが求められる、改めてそう感じました。