私の両親の家族と知識の広がりについて

これは私が真実告知を受けた後に実家に帰った時に聞いたお話です。

私の母は私が特別養子の子として活動していることについてあまり賛成していないタイプの人間です。(これは私が頑張っていつか認めてくれることを祈るしかないと思っています。)

その日も私の活動について横槍が入り少し口論になった時に母がポロっと

死んだじいちゃん(父方の祖父)も実は養子だった。その時にすごく悲しい気持ちで毎日を過ごしていたと言っていたから、お母さんもあなたにそういう思いをさせないようにしてきたつもりだ』と言っていました。

なんと、私の祖父も養子だったそうです!!初耳!

 

私の祖父は兄弟が多く(確か9人兄弟)、ある日田んぼに連れて行かれ「これが新しいお母さんだよ」と実母と別れたと言うのです。

祖父は大正生まれなので今ほど法律なども整備されておらずいろいろとグレーだったようですが、物心ついた幼いころに実母と離れとても寂しい思いをしたと母から聞きました。

 

 

また母が育った家庭に関しても、他の家庭から子どもを預かっていて家族同然に一緒に暮らしていたことがあると母が話をしてくれていました。

今の時代の呼び方に当てはめるとするならば、短期の里親制度みたいなものでしょうか。

詳しいことは忘れましたがその子は小学校の途中まで母の実家で暮らし、その後元の家庭に戻ったようです。(その子の産みの母親が入院しており、退院し元気になるまで預かっていたようです。)

その方は母方の祖父が亡くなった際にも遠方から葬儀に駆けつけてくれていました。

 

何が言いたいかと言うと、私の両親はそれぞれの家庭で「養子家庭」もしくは「里親家庭」の経験があったということです。

これは私の推測なのですが、産みの母と離れ、新しい家庭で育った祖父の元に生まれた父と、里親家庭をしており里子と一緒に暮らしていた母、そんな両親だったからこそ早い段階で「養子」という選択肢を見つけることが出来たのではないでしょうか。

 

「特別養子縁組が広がっていけばいい」というフレーズをよく聞きます。

子どもが欲しいと切に願っているご夫婦にはもちろん必要な情報が届くことを願っていますが、それ以外の人にも広く「特別養子・里親」が知れ渡ることで、「こういう話聞いたことあるよ」とアドバイス出来る人が増えるといいなと思っています。

 

行動する時に必要なものは勇気ではなく知識です。

 

いつか誰かの耳に入ることを信じて今日も私はこのホームページを更新しています。

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