養子の子のイベントを開催する動機

私がこのHPを立ち上げた時からずっと考えて来ていること。

それは『養子の子にとって、養子の子が欲しいと思っている適切なサポートとは一体何なんだろう』ということです。

私は養子の子のイベントを開催した時には必ず「養親に、(出来るのであれば)実母に何をして欲しかったか?親や団体、行政に関わらずどういうサポートがあれば良かったのか?」と尋ねるようにしています。

 

この時に出てくる答えの多くは「養親にもっと気軽に実母のことや養子のことを聞ける環境であれば良かった」という類のものです。

「養親が養子であることを(子どもや周りに)隠している」や「養親が養子であることをマイナスに思っているっぽい(これを確かめることも出来ません)」から自分からは言いにくい、聞きにくい。という声が大半です。

 

私自身も真実告知はきちんと受けたものの、その後家庭で養子のことが話題に上がることは有りませんでした。

以前帰省した時に養子の件で話をしたら母親に泣かれてしまい、「あー、これはもうダメだわ。自分でなんとかするしかない」と思ったのを覚えています。「産みの母親の元に帰りたいのか」「私の子育てが間違っていたのか」と・・・。そういうことを言っているんじゃないんだよ私は・・・。ただ、自分の過去について知りたいだけなんだよ・・・。

養親に聞いても教えてくれない、話したくないなら自分で動くしかないのです。でもいつか私がいろいろ実母について調べていることがバレたらこれまた大騒動になるんだろうなぁ(遠い目)と思っています。

私以上に母の方がこの親子の絆を信じていないのかな?というのが正直な心情です。(そんな気持ちなら養子取らなければ良かったのに・・・口が悪いですね、すみません。)

 

話は逸れましたが、私が現状いろんな養子の子に聞いた限りでは『養子の子にとって、養子の子が欲しいと思っている適切なサポート』って特に無いんですよね。

でもこれって、養子の子が満足しているから無いのではなく、日本にそういうサービスが無いから「思いつかない」「例えとして挙げられられない」と言っているのと同義だと私は思っています。

無いものを頭の中で作り上げて「コレ」があればいい、って考えるのって結構難しいですよね。でもこの事実、すごく悲しくないですか?私は悲しいと思います。

特別養子縁組は子どものための制度、と言う割に子どもへの支援は今も昔も何も無いんです。(あ、「特別養子だから何かサービスをしろ!ケアしろ!」と言っているように捉えられたらちょっと違うな・・・。求めた時にそれが無いのが悲しいのです。)

 

私が特別養子になった30年前はもちろん民間の団体も存在していませんし、児相もまたおっかなびっくりの委託になってしまっていたと思います。

しかし30年経った今でも養子の子のサポートというのは日本に存在していないのです。現状民間の団体でも養子の子についてのサポートを初めていますが、それもどの団体であっせんされた子たちが対象であり、我々のような過去の養子の子は対象外になっています。

「養子の子のサポート」として「出自を知る手伝い」をしている団体も有りますが、とてもでは無いですが満足のいくサービスでは有りませんでした。

民間の団体が仰っている「養子の子のサポート」にも疑問が生じる点があるのも事実です。

 

これは人任せにしておけない、自分でやるしかない、と言うのが私の思いでもあるのです。そういう思いも込めて日本で唯一の「養子の子限定イベント」を開催しています。(イベントと言っても皆でおしゃべりしているだけですが・・・^^)

次回のACOS開催は10月26日(土)です。

遠方で行けないよ・・・と言う方の声にお答えして、Web会議のシステムを使い、遠方の方も参加出来るようにしました。(スマホ・PCどちらでも参加可能です)

前回は会場とWeb参加の方を繋いだのですが、やはり会場の輪の中にWebから入っていくのは大変そうだったので、今回は会場とWebでの開催時間を分けています。

詳細はこちらから見れます→こちら

ツボや情報商材を売りつけたりアムウェイしたり変な宗教の勧誘はしません!仏教徒だけどクリスマスをして初詣に行くタイプの人間です。

興味のある養子の子はぜひ参加してみてくださいね!(いきなり会場参加は怖いからWebから参加しますもOKです^^)

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