真実告知のプロセスについて今日は少しお話してみようと思います。
養子の子がいらっしゃるご家庭では頭の片隅にある真実告知。そのプロセスについて私が考えることです。
真実告知とはお母さんのお腹から産まれたのではなく、実は他にお母さんがいるというのを告げること。言葉をオブラートに包まずに表現するなら「あなたは養子なんだよ」と伝えることです。
今は「幼い頃に真実告知をした方がいい」という調査結果も出ており、お子さんが小学校に上がる前に真実告知をと考える方が多いと聞いています。
この真実告知、ですが一連のプロセスがあると考えており、
「あきはともにあか」=「秋は共に赤」と言えるのではないかと考えています。
あ・・・案ずる→いつ真実告知をしようか、その子にとっての最適な時・方法を考える
き・・・決める→実際にお子さんに思いを告げると決心する
は・・・話す→お子さんに想いを伝える
ともにあ・・・共に歩む→お互いの気持ちを感じながら一緒に過ごす
か・・・顧みる→真実告知について振り返る
恐らくお子さんを育てていらっしゃる方が考えられている真実告知の流れとしては「案ずる→決める→話す→共に歩む」がメインだと思います。
しかし、私はあえて真実告知のプロセスに「顧みる(≒振り返る)」を加えたいと思っています。
どうして過ぎたことを振り返るのか?と問われれば、真実告知って親からの最大の愛情表現であると思うからです。
両親が私のためを想い、最適なタイミングを考え、傷つけてしまうかもしれないと迷いながらも勇気を出して真実を打ち明けてくれた。そしてその後も変わらずに側にいてくれる。
真実告知って普通の子どもでは経験し得ない両親からの愛情の享受だと思うんです。
もしろん真実告知のタイミングや言い方も大事ですが、私のこのHPを見に来てくださっている養親さんはお子さん想いでお子さんのために・・・と思われている優しくて素敵な方だと信じています。
「愛しているよ」「ずっと家族だよ」「一緒だからね」って両親から言葉で言われるなんてすごく幸せだと思います。
真実告知を振り返ること=養子家庭の家族の絆を深めていくことなのではないかと私は考えています。