養親さん・里親さん向けページ

こちらのページは
・現在養親・里親としてお子さんを育てている
・養子について少し考えている
方向けのページとなります。

1、特別養子縁組の仕組みと現状について

繰り返しの情報となり、勉強会に参加されている方やもうすでにお子さんを委託されている方には耳にタコだと思いますが、再度掲載させて頂きます。

特別養子縁組とは「子どもが欲しい」と思う親のための制度ではなく、「家庭が欲しい」と思う子どものための制度です。

《特別養子縁組と普通養子縁組の違い》

特別養子縁組のこれまでの成立件数について

近年は成立件数が500件前後で推移していますが、政府はおおよそ5年以内に特別養子縁組の成立件数を2倍(年間1,000件)にするという目標を立てている(2017年に発表した新しい社会的養育ビジョンより)ので、これからも特別養子にによる養子縁組は増えていくものと思われます。

特別養子縁組の起源
✔️特別養子縁組のはじまりは菊田医師赤ちゃんあっせん事件が発端

✔️菊田医師の行動は大きな反響を産み、特別養子縁組の制定に大きな影響を及ぼした

・宮城県石巻市の産婦人科、菊田昇氏は産婦人科医として日常の業務として中絶手術をしていく中で次第に「このままでいいのか、たとえ望まない妊娠であったとしても子供には生きる権利があるのでは?」との疑問を抱き始めました。

・そこで菊田医師は中絶を求める女性に自身の思いを伝え、地元紙に養親を募る広告を掲載し、子供を求める夫婦に無料であっせんする行為を始めたのです。

・当時は現在の特別養子縁組に相当する法律が無かったため、法を犯していることは承知の上偽造の出生届を提出し、養親の実子としていました。望まない妊娠、出産の記録が実親の戸籍に残らないように、そして養親が養子と我が子として育てることができるように、両者そして子供の幸せを願った菊田医師、苦渋の行動だったのです。

2、真実告知について

真実告知とは子どもに「あなたには私たちとは別にお父さん、お母さんがいるんだよ」と伝えることを指します。

一般的に「真実告知は早い方がいい」と言われていますが、どうして真実告知は早い方がいいか、その理由をご存知でしょうか?

「真実告知、早い方がいい」の由来はアメリカから

1970年のアメリカである日新聞に「養子の子集まれ!」という広告が掲載されました。アメリカで1人の養子の子当事者が同じ境遇の子と出会うため、立ち上がったのです。

第1回目となるイベントに新聞広告を見て集まった養子の子は僅か数人ですが、回を重ねるごとに集まり声をあげる養子の子が増えていったのです。その中で発せられた養子当事者の声を集めた結果、生まれた声が「どうせ養子だという事実を知るなら、早い方がいい」です。

真実告知は早い方がいい、これは先人の養子の子からのメッセージです。
このお話は医療法人社団諍友会 田中病院の田中院長より教えて頂きました。ありがとうございます。

また、日本財団の調査でも真実告知は早い方がいい、という調査結果が出ているようです。

自分の出自を知るタイムリミット

真実告知を受けた養子の子は自分が養子だということ、自分には他に生物学的お父さんとお母さんがいることをじわじわと実感してきます。

自分の実母を知りたいと思った時、自分のルーツを知りたいと思った時に立ちはだかるのは自分の情報が書かれた書類の閲覧可能期間の壁です。

児童相談所の書類の閲覧期限は5年(私が調べた当時の秋田県の場合)
家庭裁判所の書類の閲覧期限は30年です。※児童相談所・民間団体のファイルは、最近、長期保存・永保存するようにとなったそうです。

私も家庭裁判所から審判書を取り寄せ、自分のルーツについていろいろ調べることが出来ましたが、保存年数がギリギリのタイミングで取り寄せでした。

運良く「長谷部さんはまだ審判書を取れるんじゃないかな?」というアドバイスを頂けたからこそ審判書を手に入れることが出来たものの、あと数年遅ければ何もわからないまま今後の人生を歩まねばならなかったのでしょう。

養子だと言う事実やそれにまつわる思いは慌ただしい普段の生活で薄れていくのが通常でしょう。しかし、人生のターニングポイント(結婚・妊娠出産・ご両親や知人との死別など)で改めて自身のルーツを知りたいと思う日がいつか来るかも知れません。その時に立ちはだかるのは「書類の閲覧期限の壁」ではないでしょうか。

実際にご両親が亡くなり、そのタイミングで自身が養子だと知った方がいました。(60代女性)

愛する家族が無くなった衝撃と同時に養子であるという事実を知り、大変動揺されたようです。

自身のルーツを知りたいと思い、行動を開始した彼女ですがやはり書類の閲覧期限は切れており情報を得ることは出来なかったと伺いました。

こういうケースにならないためにも、出自を知る権利を守るためにも、真実告知は早い方がいいと言われているのではないでしょうか。

3、私が考える真実告知

過去に真実告知について幾つか記事を更新しています。私は30歳を過ぎてから真実告知を受けましたが、思うところについて書かせてもらっています。

真実告知のプロセスについて

上記の記事より抜粋です

***

この真実告知、ですが一連のプロセスがあると考えており、

「あきはともにあか」=「秋は共に赤」と言えるのではないかと考えています。

あ・・・案ずる→いつ真実告知をしようか、その子にとっての最適な時・方法を考える
き・・・決める→実際にお子さんに思いを告げると決心する
は・・・話す→お子さんに想いを伝える
ともにあ・・・共に
歩む→お互いの気持ちを感じながら一緒に過ごす
か・・・顧みる→真実告知について振り返る

恐らくお子さんを育てていらっしゃる方が考えられている真実告知の流れとしては「案ずる→決める→話す→共に歩む」がメインだと思います。

しかし、私はあえて真実告知のプロセスに「顧みる(≒振り返る)」を加えたいと思っています。

 

どうして過ぎたことを振り返るのか?と問われれば、真実告知って親からの最大の愛情表現であると思うからです。

両親が私のためを想い、最適なタイミングを考え、傷つけてしまうかもしれないと迷いながらも勇気を出して真実を打ち明けてくれた。そしてその後も変わらずに側にいてくれる。

真実告知って普通の子どもでは経験し得ない両親からの愛情の享受だと思うんです。

もしろん真実告知のタイミングや言い方も大事ですが、私のこのHPを見に来てくださっている養親さんはお子さん想いでお子さんのために・・・と思われている優しくて素敵な方だと信じています。

「愛しているよ」「ずっと家族だよ」「一緒だからね」って両親から言葉で言われるなんてすごく幸せだと思います。

真実告知を振り返ること=養子家庭の家族の絆を深めていくことなのではないかと私は考えています。

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以下抜粋終わり

自分のルーツを探してVol.5事実を知るタイミング

上記の記事の中から抜粋

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どうして審判書を読んでもあまりショックに思わなかったのか?と聞かれれば

「養子」と知ったタイミングと「どうして養子になったのか?」を知ったタイミングがずれていたから

ではないかと考えています。

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4、私の経験談について

真実告知について(4回シリーズです)

真実告知①〜両親から〜

真実告知を受けた時に知りたかったこと(6回シリーズです)

真実告知を受けた時に知りたかったことVol.1〜実際どのくらいの人が養子という境遇なのか〜

自分のルーツを探して(6回シリーズです)

自分のルーツを探してVol.1〜児童相談所というワードとの出会い

5、特別養子の子の経験談について

ここではこれまでに私がお話を聞いた特別養子の子のお話を掲載していきます。

勇気を出して自らの経験をお話してくださった方々、本当にありがとうございます。

6、今後の活動について

私は特別養子縁組によって血の繋がらない家族と共に生きてきました。

確かに私たち親子に血縁はありませんが、「そんなこと、どうだっていいじゃない」と思えるくらい家族であると私は思っています。

血の繋がりなんて関係ない、そんな家族がこれから日本には増えていくことになります。

私はそんな家族を応援したいと心から思っています。

そのために私が出来ることはなんだろう、そう考えながら今必死に手を動かしています。

もう間も無く、新プロジェクトについてお伝え出来ると思います。お待たせして申し訳ございませんがもう少々お待ちくださいませ^^

 

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