事実告知①〜両親から〜

私が両親から「実は養子だった」と事実告知を受けたのはとあるビジネスホテルの一角。

その日、両親は「私とその当時は婚約中であった彼と住んでいる家を見に行かなければならない」と仙台へとやって来ました。(今思い返せば両親は私と彼が住んでいる家を見るなんてことはただの理由づけであって、事実告知をしに来たのだろうと思います。)

彼と両親と4人でのんびりと松島観光をし、両親が一泊するホテルへ送り、解散する時に「家族で話しがある」と父に告げられ、私も両親の部屋へと連れて行かれました。

私はその時に「また何か小言を言われるんだろうなぁ…。面倒くさいなぁ…」とのんびり思っていました。

そして部屋へ入室し、皆腰掛けたタイミングで父が

「実は、本当はあなたは我々の子供ではないんだ」と話しを切り出しました。

その時の私の返答は「は(怒)?」みたいなものだったかと思います。

父は続けて

・結婚して子供を授かろうと努力したものの、なかなか子供が出来なかった
・でもどうしても子供を育てて見たいと強く思い、養子を希望した

と話をしてくれ、母はただ黙って頷いていました。

私の産みの親・養子に出したきっかけに関しては

・決して私を嫌いで手放した訳じゃなく、最後まで後悔して泣く泣く手放した
・本当はずっと私を育てたかったけれど、身体が弱くこのままじゃ母娘共に命が危ないから手放すことを決意した

と話してくれました。これに関しては父親に質問したところで答えが返ってくるわけではないので、受けとめることしか出来ませんでした。

私から質問したことと言えば

・私の名前は誰が付けたのか?
・私の誕生日は本当にそれであっているのか

の2点でした。

名前は産みの母親が付けてくれ、誕生日も戸籍の日で間違いないようでした。

母親は終始うつむき黙っており、「何か喋ってよ」と伝えると

「施設を見に言った時に遊んでいるさちこを見て『かわいいなぁ、育ててみたいなぁ』と思ったんだ」

と言っていました。

それから父は「あなたはただの養子ではなく〝特別養子縁組〟を結んでいるから法律的にも立派な我々の子供だ」と私に告げました。

ここで初めて養子には〝特別養子縁組〟という制度があることを知りました。

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