私の妊娠・出産について〜2・妊娠がわかったとき

難しい妊娠報告

新しい命が宿ったということを知った時にまず考えたのは「どうやって母に話をしようかな」ということでした。

女性の方ならきっと分かってくれると思いますが、妊娠の報告ってなかなか気を遣うものなんですよね・・・。相手にお子さんがいる場合は割とスムーズに話をすることが出来ますがお互いに子がいないとなかなか切り出しにくい話題だと思います。言わないだけで相手は悩んでいたりするかも知れないし・・・。

私は自分の母がこれまでに一度も妊娠の経験が無かったこと、子どもが欲しかったけれど出来なかったことなどを知っていたので「妊娠したよ」と報告した時に母がどういう反応をするか分からず、すぐに報告出来ませんでした。

今思えば母が娘の「子どもが出来た」という報告を喜ばないはずはないと思うのですが、母が持っていた「自分は子どもが出来なかった」「自分は子どもを生むことが出来なかった」という喪失が大きかった(と思う)ので喜んでくれるのか心配だったのです。

「あの人のところには子どもが来たのに、私のところには来なかった」の、「あの人」に私がなってしまうのではないか、距離を置かれてしまうのではないか、という不安がありました。

私の年齢が高齢だったこともあり、胎児の心拍が確認出来てからなど、ある程度落ち着いてから言おうと決めました。

母だけど、母じゃない母

もう一つ、妊娠発覚時に困ったことは妊娠したことで生じたこれからの生活に対する不安を母に打ち明けられなかったことです。

これから私の身体はどのように変化していくのか、出産とはどれほど過酷なものなのか、妊娠・出産することによって私のこれからの生活はどうなるのか、妊娠・出産のブランクとはどれほどのものなのか、子どもを育てるとはどういうことなのか、私に出来るのか、未知のことで不安だらけでした。

同じ女性である母に聞きたくとも母は経験していない為わからないだろう・答えられないだろうと思い一人で抱え込んでしまいました。不安で母に側にいて欲しい、話を聞いて欲しい、でも母には正直に言えない。そんなジレンマを抱えていました。

母は私の母で一番の理解者であり相談者だったのに、一番不安な時に話が出来ない。なぜなら母は母だけど私の母ではない。私は母から生まれていないという事実を改めて突きつけられたような気がしました。

妊娠すると女性ホルモンが大量に増え、メンタルのバランスが崩れてしまうと聞きます。そんな不安定な時期に言えなかった・話せなかった・相談出来なかったというのはとても辛かったです。

私が母に妊娠の報告をしたのは妊娠8週を過ぎ、胎児の心拍も確認が取れ母子手帳を受け取ったタイミングでした。電話で報告すると母は泣いて喜んでくれて、その声を聞いた時に私もようやくホッとして自分の妊娠を受け入れられたような気がします。

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